ハニー珈琲
今までは福岡のコーヒーショップについて書くのは、あえて避けていたようなところがあるのだけど、これからは少しメモ的に書いていこうと思う。
久しぶりにハニー珈琲に来た。昔、モンテシオンというコーヒー豆にハマっていた時期があって、豆を買い足すために定期的に来ていたのだけど、季節的なものなのか入荷しない時期がわりと長くあって、最近は違う豆を買うようになり、自然と足が遠のいていた。
高宮店はカフェスペースやメニューが充実しているので、ハニー珈琲の中でもかなりお気に入りの店舗。今日は店に入るなり、ピスタチオと苺のエクレアの写真に一瞬で目を奪われて、それと本日のコーヒーのセットにした。以前はケーキを見かけたことがなかったので「こんなケーキもあるんですね」と言うと、「これはRECさんから入れてるんです」と店員さん。RECといえば、言わずと知れた福岡の有名コーヒーショップ「REC COFFEE」。確かに、ペイストリー的なスイーツが必ずあるお店だけど、卸しまでやっているとは。
ニューヨークでは、コーヒーショップのペイストリーと言えば、有名ベーカリーのものを「○○○のマフィン」というような書き方をして置いていることが多い。逆に、イートインができるベーカリーでは、有名コーヒーショップやロースタリーのコーヒー豆を使って「△△△のコーヒー」とやっている。お互いの強みとブランド力を活かしつつ、楽をしながら相乗効果を狙っているのだ。
日本では(福岡では?)そこまでブランド力のあるベーカリーやコーヒーショップがないせいか、そのような協業スタイルはあまり見かけない。それに、何でも自分でやってしまおうという姿勢はとても日本っぽいと思っていた。だからRECが自分のところでケーキやペイストリー類をつくるのはすごく納得がいく。そういう意味では、それを仕入れているハニー珈琲のビジネススタイルは、とてもニューヨーク的と言えるのかもしれない。高宮店には、平尾のベーカリー「パンスケープ」のスコーンもあるし、上手にいいとこ取りをしているなと思う。私がパンスケープも好きだから、単に好みが合うというだけかもしれないけど。
そんなことをぼんやりと考えていたら、おもしろいから福岡のコーヒーショップのことも書いてみたくなったのだ。福岡は美味しいコーヒーショップたくさんあるしね。今日のハニー珈琲の「本日のコーヒー」も本当に美味しかった(豆の名前を聞くの忘れたけど)。しかも、コーヒーを注文する時に「コーヒー本来の味を楽しんでいただくために、ミルクや砂糖は提供していませんがよろしいですか?」と聞かれた。もちろんよろしいですとも!そういう硬派な姿勢大好きです。
だって、美味しいコーヒー飲む時はミルクとか砂糖は要らないと私も思う。(カフェ・ラテやカプチーノは別ね)でも、スペシャルティコーヒーのような美味しいコーヒーを飲みつけていない人は、いつもの習慣で自動的にミルクや砂糖を入れてしまう人もいるかもしれない。そういう人にもコーヒー本来の美味しさを味わってもらうには、お店がこれくらいの心意気を持ってのぞまないと難しいのだろうね。
やっぱり、こういう一本筋の通ったお店には定期的に通わなければと思った。コーヒーもケーキも美味しいから、心に誓うまでもなく、きっとすぐにまた足が向きそうではあるけれど。
ハニー珈琲 高宮店
福岡県福岡市南区野間1-1-1
OPEN: 毎日 10:00 - 19:00