Yoga Dynamics [クアラルンプール]
マレーシアのクアラルンプールで「Yoga Dynamics」のマイソールクラスに練習に行った。普段は夜が明けてからしか練習に行かないので、久しぶりに日の出前にスタジオに入って、練習をしながら白々と夜が明けていくのを見ていると、やっぱり気持ちがいいなと思った。
スタジオは20人も入ればいっぱいになりそうな広さで、私が行った時間帯は10数人が出たり入ったりしていたので、隣の人とのマットの距離もちょうどよかった。人が多過ぎず、少な過ぎず、練習が進んでいる人もいれば、初心者のような人もいて、それぞれが淡々と自分の練習をして、それを先生が静かに見守っている。
ガネーシャ先生はインド系で、手足の細さや顔のつくりがどことなくシャラートを思わせる。私が本当に必要としてる時だけヘルプしてくれて、しかもそのアジャストがうまい。マリーチアーサナDとか、スプタクールマーサナとか、久しぶりにここまで深く取れたなと思うくらいしっかりと組んでホールドできた。ニジリニジリと行ける範囲を模索しながら、ここだと思ったらググッと取らせる感じ。初めてクラスを受けたのに、ここまで深く取らせてくれるというのは、きっと経験があるのだろうなと思った。
スプタバジュラーサナでは、両足の親指をつかんで待ってたら、先生はいったん私の手をほどいて、腕も脚もさらに深く組ませ直して、がっちりと手で足の親指をホールドさせてくれた。そして、膝をこれでもかというくらいギューッときつく寄せて、その状態が崩れないように先生が力強く押さえる。すると、後ろに反って頭を床につけても手がまったく外れない。先生が私の手と親指を外れないように押さえ付けているんじゃなくて、私が自力でできるように外から(膝から)力強くサポートしてくれている感じで、ここまで余裕をもって最後までスプタバジュラができたことなかったからびっくり。誰にアジャストしてもらっても左手がすぐに外れてたのに、驚くほどまったく外れる気がしない。ガネーシャ先生、このアジャストをぜひ世界中に広めてください!
先生は静かで穏やかだし、体は小柄で華奢なのに「この先生のどこにこんなパワーが?」と思うくらいアジャストは力強い。でも、全然痛くない。気配り目配りが行き届いていて、先生もクラスの雰囲気もすごく好きなマイソールクラスでした。
『グルジ』を翻訳してる時に「この翻訳が終わったら、この本に載っている先生で、会ったことない先生のところに練習に行ってみよう」と思っていたけど、こんなマイソールクラスを受けると、世界中に私の知らないいい先生はもっとたくさんいるのだろうなと思った。2年前にシンガポールの「The Yoga Shala」でマイソールクラスを受けたジェームズもいい先生だったし。今回の旅では、そんなまだ見ぬ先生のクラスをもっと受けてみようと思う。
Yoga Dynamics
Teacher: Ganesh Upadhyay
Mysore Class Schedule: 月〜火 6:00-9:00、水〜金 6:00-11:00
Class fee: 50リンギット(Walk-in 1回)